なお、医療分野においては、スウェーデンの病院は私立が少なく公立が多い。
だが、死者が多かった背景としては、むしろ介護システムの問題が大きかったと考えられる。
ロックダウンを行わなかったのは「集団免疫戦略」を採用したからだとの海外からの見方を、スウェーデン政府は閣僚のインタビューなどで明確に否定している。 学校閉鎖や外出禁止といった厳しい規制を敷く国が多い欧州で異色の対応だ。 それで、集団免疫は存在するの?効果はあるの? 「集団免疫」にそもそも効果はあるのだろうか?WHOは慎重だ。
21数理モデルは5月中(の集団免疫達成)を示している」と解説。
スウェーデンで政府の対策指揮を執る疫学者のアンデシュ・テグネル氏は米紙「USA TODAY」のインタビュー(28日付)で、「ストックホルムでは恐らく25%の人がコロナウイルスへの免疫を備えている」と指摘。 感染者数: 260,758人• 新型コロナウイルスの感染拡大に対するスウェーデン独自の対策は、ウイルスにさらされる人の数を増やすことで「集団免疫」を形成し、感染拡大の第2波を防ぐという作戦の一環だとされている。
29このことから、コペンハーゲン大学の研究者らは「スウェーデンのように経済活動に目立った制限を設けなかった場合でも、パンデミックにより消費者の支出が大きく減少しました。
有効な手立てを講じて国民の健康を守るためには、各国で実施されている政策についての知見を増やし、必要に応じて参考にしていくことも有益と思われる。 スウェーデンはその実例になりえるというのだ。 2020年3月16日:スウェーデン公衆衛生局が14:00に公表したデータを更新。
<より多くの人をウイルスにさらすことで集団免疫を獲得する、というスウェーデンだけの「人体実験」には国内から反対も出始めている> ロックダウンに頼らない独特の新型コロナウイルス対策で知られるスウェーデンで、感染者が増え続けている。
4月末にピークアウト Image: 国民の判断に委ねる対応を選んだのは「今さらロックダウンしても効果は薄い」と政府対策本部が判断したからです。
「これは完全な集団免疫ではないが、ウイルスの再増殖を抑制し、感染の(第2波が訪れる)スピードを抑える効果はあるだろう」と述べた。 2020年3月14日:スウェーデン公衆衛生局が14:00に公表したデータを更新。
2平時においても患者の治療にあたる医師が「その患者の予後」を考えた上で、必要な治療を決めることに対する国民的コンセンサスの存在もある。
「集団免疫には5万人の死者が必要だろう。 多くの国が実践した厳しい規制なくして、社会を閉じることなく、次のパンデミック対策ができるということになる。
26対極が北欧のスウェーデンで、「集団免疫」の獲得を目指し、同じ数字が100人を超えても一貫して経済活動を止めない。
しかし、その際には、その国の文化、歴史的背景、社会的資本、法制度や医療制度などの違いを多面的に研究して、誤解や思い込みを避ける必要がある。 したがって、公衆衛生庁に勤務する専門家が推薦する政策がスウェーデンではそのまま実現される。
28憎悪を煽り立て、人種・民族・性・信教・社会的差別を助長し、少数者の権利を迫害するもの• 筆者がインタビューしたペールエリック・ヘーグベリ駐日大使も、ロックダウンをとらなかった理由は集団免疫戦略ではないと強調したうえで、今回の感染症には長期的な対応が必要になるとみて、国民・社会が長く耐えられる持続可能な対策を採ることにしたからだと説明している ペールエリック・ヘーグべリ 駐日スウェーデン王国特命全権大使「国民の信頼に支えられるスウェーデンの感染症対策」<NIRA総研>。